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  書名:小鹿島 賤国への旅

 
書名(K)
副書名
叢書名 叢書番号
巻書名
原書名
著者等 姜善奉
出版者 解放出版社
出版地 大阪市 出版年 2023.2
資料種別 歴史 > 伝記 > 個人伝記
形能 344p ; 188mm 川口 祥子 翻訳
ISBN/ISSN 9784759268089
図書分類 289.2
注記 著者略歴 : 姜善奉(カン ソンボン) 1939年 慶尚南道咸安 出生 1960年 小鹿島更生園附設鹿山医学講習所6期卒業 2004-05年 済州ナヌリライオンズクラブ会長 2017-18年 『小鹿島100年 ハンセン病そして人間、100年の省察』編集委員 2018年〜 韓国文人協会高興支部長 歴任 2021年 第1回詩聖韓何雲ポリピリ文学賞受賞 作品 2006年 小説『小鹿島 賤国への旅』(日本語版2023年 川口祥子訳 解放出版社) 2009年 手記『私の直腸癌闘病記』 2016年 詩集『谷山の松風の音』(日本語版 『小鹿島の松籟』2018年 川口祥子訳 解放出版社) 2016年 小説『谷山の忍冬草の愛』 絵画個展 2022年2月 全羅南道道庁ギャラリー 「孤独の果てに咲いた花」 2022年7月 高興ギャラリーホテル 「夢は希望だ」 注記 著者略歴 : 川口祥子 (カワグチ サチコ) 1945年 大阪府池田市に生まれる 1967年 立命館大学文学部史学科日本史専攻卒業     池田市内公立中学校にて社会科教員として30余年間勤務 2011年 大阪大学外国語学部朝鮮語専攻卒業
内容 著者は1939年生まれ、韓国・小鹿島のハンセン病療養所に暮らすハンセン病回復者で、小鹿島における人権運動の中心的存在。その著者が自らの少年期から青年期までを描いた自伝である。日本の植民地支配から解放後、8歳でハンセン病者であった母とともに小鹿島のハンセン病療養所に入ったこと、そこでの生活やハンセン病にかかったこと、先人から聞いた日帝時代の小鹿島の実態、医学講習所を卒業後、小鹿島を出て、「定着村」で医師として活動を始めるまでを書いている。 著者が小鹿島のハンセン病療養所に入ったのは解放後だが、その運営には日帝時代の慣習が色濃く残っていた。また、著者は先輩から日帝時代の小鹿島の様子をいろいろ聞かされている。幼い時から青年時代まで小鹿島で育った著者の体験として、小鹿島の状況がつぶさに描かれている。また、韓国では解放後、ハンセン病回復者が集住して自立生活を営む「定着村」政策が進められたが、その定着村の実態も著者の体験を通じて描かれている。
所蔵情報
 貸出可能 :1

 
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