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  書名:在日韓国人になる : 移民国家ニッポン練習記

 
書名(K)
副書名
叢書名 叢書番号
巻書名
原書名
著者等 林晟一
出版者 CCCメディアハウス
出版地 東京 出版年 2022.12
資料種別 社会科学 > 政治 > 国家と個人・宗教・民族
形能 304p 判型 : 46
ISBN/ISSN 9784484222295
図書分類 316.81
注記 著者略歴 : 1981年、東京・江戸川区生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程中退。都内の中高一貫校で歴史や国際政治学を教える。社会・政治に関する評論を手がけ、「在日であることの意味」(『中央公論』2014年5月号)、「歴史教育なんていらない」(『別冊アステイオン それぞれの山崎正和』CCCメディアハウス)などを発表。共訳書に『キューバ危機』(中央公論新社)がある。
内容 日本人と外国人がともに生きるニッポンの過去・現在・未来。 「あいつ、×××人よ」ビルの外国人オーナーをなじる在日コリアン2世の母。「日本語もわからないくせに働いてるんじゃねえーっ!」外国人店員をディスる客を見てみぬふりする、在日コリアン3世の私。 外国人労働者を受け入れてきた日本は、「移民国家」にかじを切りつつあるといわれる。けれど、日本における「移民」の歴史は決して浅いものではない。古くは在日コリアン(在日韓国・朝鮮人)と華僑がいるし、今や4世、5世、そして6世の時代に入った。また、バブル期以後は南米から「日系人」が迎えられ、今では2世、3世の定住化も進んだ。古くからの移民とその子孫が、日本社会に広く根づいているのだ。将来的にも、多くの「ニューカマー」が労働者や生活者として定住することになるだろう。 では、在日コリアンは、どのようにして日本社会の一員となってきたのか。粘り強い活動をつうじて得たものは何か。まだ得られていないものは何か。「在日」は「ニューカマー」と何がちがい、彼らとどう接するべきなのか。そもそも、社会の統合とは何なのだろう。 在日コリアン3世の著者は、日本人とニューカマーの間に立つ「境界人」の「在日」には、ニッポンの過去・現在・未来を織りなす責任があるという。本書は、「在日」のこれまでとこれから、多文化共生、社会の統合、そして日本人の再定義について考えをめぐらす。それは、日本人や日本社会はもちろん、古くからの移民たちへ送るエールでもある。私たちは、だれかにとって頼りがいある存在だろうか。
所蔵情報
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